シャトルを奪って地球を離れたラクスは、小惑星に隠されていた戦艦・エターナルと合流していた。この一件の報告を受けたデュランダルは、あくまで彼女を偽者として捜査するよう指示すると、暗い執務室で一人過去へと思いを馳せていた。その目前に現れる、ラウ・ル・クルーゼと幼いレイの幻。 デュランダルは、幻のラウへ静かに問い掛ける。キラとアスラン、そしてラクスたちの出会いのように、人には定められた運命があるのだとしたら、足掻きながらも生きることに意味はあるのだろうか……? 若き日のタリアは、子供が欲しいと望みデュランダルの元を去った。それはお互いに納得した上での、止むを得ない決断であった。が、選び得なかった道にこそ、本当に望んだものがあったのではないのだろうか? 思い悩むデュランダルに、ラウの幻が笑いながら答える。「我らは常に、見えぬ未来へと進むしかないのだ」。 「ならば私が変える、全てを。戻れぬというのなら