折り重なる山に囲まれた高原の朝。 麓の学校へと続く道を、いつものように愛車ジョルノを走らせる高校2年生、汐崎春乃。 美しい景色に、おいしい空気、新鮮な野菜、近所の人たちもみんな温かくて良い人ばかりだ。 良い場所だとは思うけど、華やかな都会にあるものがなんにもない。高校生の春乃にとって、都会は果てしなく遠い気がして夢もしぼみがち…。 そんな時、春乃の両親が営むペンションでの新しい出会い。 それをきっかけに、ぼんやりとしていた春乃の思いが少しづつ形になっていく。 いつもの仲間たちと一緒に、新しい一歩を少しだけ踏み出せるかもしれない。 そんな、少女たちが輝く爽やかな初夏の物語。