モデル事務所「ミルネージュ」の社長令嬢・藤戸千雪は、ミルネージュのモデルになってパリ・コレクションに出演することを目指しているが、身長に恵まれず、事務所のオーディションを突破できずにいた。 高校3年生の春、千雪は、同級生の都村育人がファッションデザイナーを志望していることを知る。オーディションに合格するために「自分に似合う服」が必要と考えた千雪は、育人に服の制作を依頼する。そして、育人が作った服を着て再びオーディションに臨み、契約を勝ち取る。一方、育人は生家の貧しさから夢を諦めようとしていたが、ミルネージュの社長に才能を評価され、柳田一というデザイナーの下で働くことになる。 育人が柳田の下で働き始めた翌日、東京コレクションが開催される。柳田もこのコレクションに参加するが、モデルに欠員が出るというトラブルに見舞われる。この事態に千雪が代役のモデルを務めることになり、育人は柳田から、千雪に合わせて服を直すよう指示される。育人はこれに応え、柳田も成功を収める。 東京コレクション終了後、服飾芸華大学という服飾大学の学生が2人、柳田のチームに加わる。1人はデザイナー志望のモデル・長谷川心、もう1人は大学随一の実力者・綾野遠だった。服飾芸華大学は秋にファッションショーを開催しており、そのショーに外部生も参加できると知った育人はショーにエントリーする。一方、心のマネージャーは、心がデザイナーを志していることを快く思わず、資金難に苦しむ育人に「心の夢を諦めさせることができたら資金を援助する」と持ちかけるなど暗躍する。マネージャーの暗躍を知った心は、千雪をモデルに起用した上でショーのグランプリを取り、マネージャーに自分の夢を認めさせることを決意する。